日本人選手のテニスプレイヤーが世界TOP10入り、という事実
2014.05.11 Sunday
私がテニスの審判の活動を始めたのは、大学1年生の10月だった。
その頃、2001年あたりがどういう年だったか・・・申し訳ないけど、あまりテニスのトピックスを思い出せない。
日本テニス界で一番現場にいた自分が、思い出せない。
松岡修造が引退し、鈴木貴男や本村剛一、ダブルスではトミー嶋田選手が頑張っていたが、グランドスラム大会には予選をなかなか勝ち上がれない。
デビスカップもアジアを勝ち抜けないし、何とかプサンアジア大会の男子テニス競技で寺地・小野田の頑張りで優勝したものの、ニュースには全くといって良いほどならず、テニス関係者にとってはもどかしい時期だったかも知れない。
その頃はマスターズシリーズもあったが、今で言うATOP500に出場している日本人選手もいなかった。
それがマスターズ=ATP1000での、錦織選手の決勝進出、世界TOP10入り・・・感慨深く今日のニュースを見てしまった。
まずは、おめでとうと、心から祝福したい。
しかしながら、入ることよりもそれを保つこと、さらに上を目指し続けることの難しさを、これから錦織選手自身が知ることになるだろう。
2セット目では腰のマッサージ。
身体のことも心配だけれども、一つ忘れてはいけないことがある。
その身体と一体となる、心=メンタルの問題。
錦織選手を、日本は孤独にしてはいけないのだ。
今回のマドリッドの大会、ベスト4中3人がスペイン選手。
彼らは切磋琢磨し、またバルセロナとマドリッドという良いライバルとなる土地で競い、それでも試合が終われば他の同国の選手の応援に声を枯らす。
その力は、個人戦でも図りしれない。
そういう文化を、ただ一人ベスト4に入った圭くんの眼には、どう映ったのだろうか。
先輩の添田、伊藤も頑張っている。
ただしその場所が、アジアのチャレンジャー大会なのは、残念でならない。
何度も奮起を促されてきた日本男子テニス界の添田、伊藤、いやそれに続くプロ選手。
今、自分を克己しないでどうするのか、という時期にきたように思う。
テニスは、ひとりで上手くなるには限界がある。
それは、プロでも一般でも同じ。
圭くん、待ってろ。
テニス界みんなで、君を支え、国全体でテニスを豊かな方向に持っていきたい。
そう願ってやまない。
さぁ、あと15分後には決勝が始まる。
Enjoy, and hope you win !
世界卓球を終えて
2014.05.06 Tuesday
日本人と特に密接なスポーツ、それが卓球だと思う。
そもそも、なぜか「温泉に置いてある」というイメージがある。
だけれども、そんなに置いているもんじゃないことは、みんな分かってる。
でもどこか気軽にできて、簡単にプレーできる。
それでいて奥が深い・・・そんな不思議なスポーツ、卓球。
今回の世界卓球をテレビで観ていて、本当に面白いし羨ましくも思った。
ゴールデンウィークのゴールデンタイムを独り占めできる、そんな種目が過去にあっただろうか。
男女ともに日本がほどよく強く、選手も個性がある。
どこか自分を投影できてしまいそうな身近な感覚が、卓球選手にはある。
そう考えると、テニスにも近いものがあると思うのだけれども・・・。
試合のテンポの良さは、観ている人を引き付ける。
テニスはどうしてもポイント間に時間がかかってしまうし、団体戦も1対戦を3日間かけてやる。
団体戦のトーナメントは1年間かけ行う、気の長い話だ。
今後アジアで開催が予定されているエキシビジョンの団体戦は、このあたりをクリアするような方向性で準備が進んでいるとのこと。
一般の大会でも、工夫次第でもっと良い試合形式ができるはず。
他種目を観ていると、そんなインスピレーションが刺激される。
うん、テニスもまだまだ工夫次第。
必ずしもテレビ放送向けだけに変えていく必要はないけれども、大きな参考になることは事実。
これからだなー。
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